高品質な理想の構造体(骨組み)

「NKKフレームキット」は、木造軸組工法(在来工法)の柱、梁、筋交、土台などを鉄骨に置き換えたものです。
 鉄骨部材(柱、梁など主フレーム)と建築に必要な設計用入力ソフト(AI-FRAME)、構造計算書、構造図面などで構成された「NKKフレームキット」を使用すれば、木造感覚で鉄骨造住宅が建てられます。

 鉄骨ブレース構造のため揺れも少なく、特に鉛直(壁)ブレースが高耐力タイプのため高い耐震性と耐風性を発揮します。
 設計者から送付されてくるデータで1棟ごとに構造計算を行い、安全を確認し構造性能を表示するため、住宅性能表示制度への対応が容易になります。
 項目の性能表示の内、構造以外の温熱、劣化についてもNKKでサポートします。

 

住宅性能表示

 「住宅品質確保促進法」(国土交通省)にもとづき2000年10月より住宅性能表示制度がスタートしています。

 NKKによって、フレームキットの特長を活かし碓井建設が性能表示の申請、審査が円滑に対応できるようサポートされます。

性能表示項目とサポート
性能表示項目 碓井建設 NKK
サポートセンター
構造の安定  
火災時の安全  
劣化の軽減  
維持管理への配慮  
温熱環境   *1
空気環境  
光・視環境  
音環境  
高齢者等への配慮  

健康住宅の理想的な構造材

 防腐防蟻材を必要としない鉄骨部材は、健康住宅の構造材としてベストです。
 基礎の合理的な配置により基礎掘削残土や現場ゴミも少なく、100%リサイクル可能な鉄骨は地球環境にも環境に優しい部材です。

*鉄骨部材は防腐・防蟻材が不要であり、シックハウス症候群の心配もありません。健康住宅の構造体には最適です。
   

施工が難しくてはその性能を引き出せません

 部材の性能がいくら良くても施工が難しくてはその性能を引き出すことは出来ません。
 「NKKフレームキット」の施工は、ボルトを締めるだけの簡単施工です。つまり、建て主の方にも施工確認が可能です。また、「NKKフレームキット」を取り扱う設計者、施工者は建築士・施工管理技士に限られています。
 碓井建設は、販売代理店の信用調査に合格しています。

 部材は、亜鉛めっき(亜鉛付着料275g/m2(Z27)以上)で表面処理しており、20年保証*1が可能なため、住宅の耐用年数を左右する骨組には最適です。 また、柱と梁はボルト接合のため、増改築が比較的簡単です。
 家族構成の変化による間取りの変更や増築にも対応出来るため、長い間安心して住み続けることができます。

 

*1:鉄骨材に対する20年保証については、手続きが必要です。NKK担当者にお問い合わせください。
尚、この保証は「NKKフレームキット」を使った住宅に対してではなく、その構造部材である鉄骨材に対しての
ものです。

鉄骨部材の耐用年数試算

 フレームキットに使用する鋼材は、(財)日本建築センターの「工業化住宅性能に係わる耐久性に関する技術規定」(ビルディングレター ’97.7.)に基づく最高評価点13点以上の溶融亜鉛めっき(亜鉛付着料275g/m2(Z27)以上)を施し、高い耐久性を確保しています。
 右のグラフは、内陸地方都市と臨海地方都市における耐用年数を試算した結果です。

耐用年数試算結果(NKKの試算に基づくものです。)

柔軟に変更可能な理由

 フレームキットの最大の特徴は、鉄骨造の特徴を生かしながら自由設計と大きな空間が可能な点です。その理由は、システム化された鉄骨部材と高い耐力を発揮する鉛直(壁)ブレースにあります。
 高耐力タイプの鉛直ブレースは、設置個所が少なく広い空間が確保でき、間取りの自由度が高まります。2つ目の理由は、 「AI-FRAME」と「構造計算支援」の2つのプログラムを使う点にあります。

 
一般事項と外壁線、間取りの入力をする OKボタンで伏図が自動作成される

設計者は手元に置いた平面図を見ながら、「AI-FRAME」に間取りを入力し、その場で、瞬時に、鉛直ブレースなどの部材の配置が確認できる(構造の簡易チェックが可能)ため設計の自由度と生産性がアップします。 また、AI-FRAMEの確定データを送付することで構造図、構造計算書をNKKから入手し建築確認申請を行い、建て方時には柱、梁部材が現場に納品されます。
さらに、仕上げ材の選択も自由で、室内の独立柱に木(大黒柱)を使うことも可能です。
 
 

 柔軟な間取り可能なNKKフレームキット

次のプランの様に、2X4(ツーバイフォー)工法と比較し耐力壁(構造上必要な壁)が室内に必要ないため大きな空間ができ、将来の間仕切り壁の移動(リフォーム)も自由です。

2X4(ツーバイフォー)1階 NKKフレームキット1階
 外壁部分だけでなく内部まで伸びる耐力壁とそれに付随した垂れ壁

 2×4と変わらない開口部を維持しながら耐力壁は外壁部のみ

   
2X4(ツーバイフォー)2階 NKKフレームキット2階
 内部に現れる耐力壁により必然的に制限を受ける空間割り

 自由にパーティション分けが可能な大空間が作成される

*赤い壁が構造上必要な壁として差となる部分です。